ベンチャー企業の転職2つのポイントとおすすめサービス7選!


日本のベンチャー業界は海外と比べて活発ではないと言われるが、それでもIT業界を中心に急成長するベンチャーは多い。そのような背景もあり、ベンチャー企業で働きたいという若者が増えてきている印象だ。

スピード感があり責任のある仕事を任せられるベンチャーで働けば早く成長できると言われるが、実際のところはどうなのか、疑問に思う方もいるだろう。

そこで、ベンチャー・大手人材企業で働いてきた筆者の経験から、ベンチャー企業で働く醍醐味やベンチャー企業に転職する際のポイントについて紹介したいと思う。

1.ベンチャーは成長できるというのは本当か?

個人的な経験則ではあるが、ベンチャー・大手の両方で働いてきた私の意見としては、成長速度を求めるならベンチャー企業である。もちろん福利厚生・給与という面や、規模の大きな仕事ができるという点では大手の方が優ることもある。だが、個人のサバイバル力を磨くには間違いなくベンチャー企業が適している。ベンチャー企業で働くとどのような点が磨かれるのか、具体的に以下で説明したい。

1−1.責任のある仕事を任せられる

ベンチャーの醍醐味を説明する上で月並みな説明ではあるが、ベンチャー企業では本当に責任のある仕事を任せられる。大手でも規模の大きい仕事を任せられることはあるが、ベンチャー企業の特徴としては決済権を与えられる点だ。

実際に私自身も大手での勤務経験があり、その時はベンチャー企業で働いていたときとは比較にならない程の金額を動かせることに驚いたことがある。だが、大手で働いていると、お金を動かす上で稟議があったり、社内の調整があったりして、いつの間にか責任が分散されるという印象があった。結局社内での承認を取らずに動くことは後々面倒になるため、各所の合意を取った上で動かなければいけないのだ。その結果、大きいお金を動かしているのだが、自分の責任で動かしているという自覚はなく、どこか他人事になってしまう。

ベンチャー企業では、たしかに動かしている金額は大手と比べると少ないかもしれない。だが、少ない金額だとしても”自分事”だと感じられるかどうかの違いは大きい。ベンチャー企業は、(企業が立っているステージにもよるが)組織が小さいがゆえに、自社のお金事情というのが肌感で感じられる。自社にどれくらいの売上が立っており、どれくらいの支出があるのか、なんとなくだとしても感じられるのがベンチャー企業なのだ。そのため、動かしている金額が大手の10分の1かそれ以下だとしても、その意味合いは全く異なる。ベンチャー企業で働いていると、会社に売り上げが立たないことは、(潰れてしまうかもしれないから)そのまま自分の身分を危うくすることにも繋がる。だからこそ、大手と比べて少額だとしても”自分事”としてお金を動かす意識になるのだ。

そして、ベンチャー企業が大手に勝つには、個人の生産性が大手より優るのは絶対条件だ。そのため、稟議といった時間のかかるフローは少なく、個々人が責任を持って動ける自由度が大きく残されるのである。面倒な社内手続きがない分、現場の判断で動ける余地が大きくあり、結果的に自分の責任で動ける範囲が大きくなる。その分、失敗すると自分の責任にはなるが、現場の責任で動くことが当たり前のベンチャーでは、十の失敗をして一つの大きな成功を挙げればいいという精神があるため、細かいことで責められることはない。

もちろん、全てのベンチャー企業に共通することではないが、傾向としては現場が自分の責任で動ける領域がベンチャー企業で広いのは間違いない。

1−2.幅広いスキルが身につく

ベンチャー企業では人は基本的に人が足りない。大手のように充実した管理部門が設けられているわけでもない。そのため、大手だったら専門の部門が吸収するような仕事を、自身で行わなければいけないことが多い。

ベンチャーでは職種ごとの職域の境目が曖昧である。少人数で運営されるからこそ、一人何役もの役割を持たされる。その分、幅広いスキルが身につくのだ。

1−3.スピード感が身につく

ベンチャー企業の仕事はとにかくスピード感がある。というのも、意思決定のプロセスがシンプルだからだ。今日考えたことを次の日には実行するという精神で仕事が進んでいくため、短期間で濃い経験ができる。

大手では、新たな企画をスタートさせるとなると、多くの社内調整が発生して実行までに時間がかかるだろう。ベンチャーでは失敗を恐れずにチャレンジをしていく風土が重要視されるので、そのようなことはない。

2.ベンチャー企業のデメリット

ベンチャー企業で働くことは、個人の成長が促進されるというメリットがある一方で、デメリットがあることも忘れてはならない。サバイバルの色合いが濃いベンチャー企業では、大手での常識は通用しない。大手での当たり前を求めるなら、ベンチャー企業で働くことは向いていないと言わざるを得ない。

2−1.会社として当たり前の制度が整っていないことがある

ベンチャー企業では大手企業で当たり前とされる制度が整っていないことが多々ある。充実した福利厚生や明確な昇給・賞与の制度などを求めるなら、やはり大手だ。

ただ、社内制度を整えることは企業にとって人的・金銭的コストが多大であるため、名の通った企業でさえ社内制度を整えきれていないことは現実としてある。その点上場企業となると、上場する上でコンサル等を入れて社内制度を抜本的に見直すので、相対的に安心ができる。

一方で、先進的な取り組みを行うベンチャー企業においては、大手を上回る”働きやすさ”を意識した制度を採り入れていることもある。子連れ出勤制度や副業の奨励など、優秀な人材を集めるために様々な工夫をするベンチャーも少なくはない。

2−2.研修が設けられていることは少なく、実践主義

ベンチャー企業の多くは、研修等の教育体制が十分ではない。個人的には、この点がむしろベンチャー企業の楽しさなのであるが、研修が充実している大手で働いてきた者にとって戸惑いはあるはずだ。

ベンチャー企業はとにかく実践主義。少人数で大手を上回る生産性を出す必要があるベンチャー企業では、人材をゆっくりと育てていく時間はない。習うより慣れろの精神で、当然マニュアルがないことも多い。ろくに教育されないままに、あっと言う間に現場に立たされることが当たり前という世界である。

3.ベンチャー転職2つのポイント

次にベンチャー企業へ転職する際の2つのポイントについて紹介したい。

3−1.ベンチャー特化型転職サービスを利用する

一般的な転職では、とりあえず大手転職サービスに登録するのが常道だ。だが、ベンチャーへの転職を目指す場合にはこの常識は当てはまらない。

大手の転職サービスは求人数が豊富であり、リクルートエージェント・DODAといった業界最大手級となるとベンチャーの求人も数多い。求人数の担保という意味では、これらのサービスに登録しておくのはもちろん問題ない。しかし、メインで利用すべきなのはベンチャー特化型の転職サービスだ。

ベンチャーでの働き方は大手企業での働き方と全く異なる。また、ベンチャー企業はそれぞれカルチャーが独特なため、それぞれの企業が求める人材像もそのカルチャーに色濃く左右される。このようなベンチャーでの働き方やカルチャーについて、大手企業で働いているアドバイザーは理解に苦労する。私自身、ベンチャー・大手どちらでも勤務経験があるのだが、やはり大手アドバイザーのベンチャーに対する理解は決して深いとは言えない。そのためマッチングの精度は低く、アドバイザー自身も苦手意識を持つために、積極的に紹介もしない。

ベンチャーでの働き方・カルチャーを最もよく理解できるのは、やはり同じベンチャーなのだ。だからこそ、ベンチャー企業が運営するような、ベンチャー特化型転職サービスがおすすめなのである。

それに、カルチャーを重視することが多いベンチャー企業は、自社のカルチャーをより深く理解している企業と組むことを望む傾向にある。そのため、彼ら自身もベンチャー特化型転職サービスを積極的に利用するのだ。

3−2.知り合いに紹介してもらう

ベンチャー企業が人材を採用する際による利用する手法は”紹介”だ。ベンチャー企業は採用に多くの費用をかけられない。そのため、紹介はコストを低く抑えられる採用手法として重宝される。

また、紹介であれば紹介者から事前にどのような企業であるかを詳しく聞けるし安心できるだろう。

4.ベンチャー企業の転職におすすめのサービス○選

それでは最後とに、ベンチャー企業への転職をしたい方におすすめの転職サービスをいくつか紹介したい。

4−1.リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント』はリクルートキャリアが運営する国内最大級の転職エージェントだ。

DODAと共に、転職を考え始めたらとりあえず登録をしておきたいサービスである。というのも、求人数が圧倒的に多いからだ。ベンチャーに特化しているわけではないので、アドバイザーのベンチャー業界に対する理解度はベンチャー特化型エージェントよりは劣るが、取り扱い求人が多いので、自分で探す分にはおすすめだ。

4−2.DODA

DODA

DODA

DODA』はパーソルキャリアが運営する総合転職エージェントである。

求人数はリクルートエージェントに匹敵するので、必ずどちらかには登録しておきたいところだ。総合転職エージェントであり、ベンチャーに特化しているわけではないので、リクルートエージェント同様、ピンポイントで紹介してもらうというよりは、自分でベンチャー求人を探していくような形になるだろう。

4−3.ワークポート

WORKPORT(ワークポート)

WORKPORT(ワークポート)

ワークポート』は株式会社ワークポートによって運営される総合転職エージェントだ。

総合転職エージェントとして、求人数はリクルートエージェント・DODAより劣るものの、元々はIT・Webに特化していた転職エージェントだけあり、ベンチャー求人は多い。また、ワークポート自体がベンチャー企業でもあるので、ベンチャー業界に対する理解も深いと言える。サポート体制も大手より充実しているため、よりピンポイントな求人紹介をしてもらえるだろう。どちらかというと、サポート力を重視したい方におすすめの転職エージェントだ。

4−4.Geekly

Geekly

Geekly

Geekly』はIT・WEB・ソーシャルゲームに特化して転職エージェントである。

関東中心のサービスとなるため対象者は狭いが、関東圏のベンチャー企業で働きたいと思っているならおすすめだ。コンサルタントのレベルが高く、サポートの評判が高いのも魅力。求人数も決して少なくはない。

4−5.プロコミット

プロコミット

プロコミット

プロコミット』はベンチャー・スタートアップ・成長企業にフォーカスした転職エージェントである。

企業に対する丁寧なインタビューがサイト上に掲載されているのが印象的。各企業に対する理解度は深く、マッチング度は高い。ベンチャー業界を盛り上げていこうとする想いも感じられるのがまたいい。
参考記事:成長企業に特化する転職エージェント『プロコミット』

4−5.Green

Greenトップページ

Green

Green』は株式会社アトラエが運営するIT・Web業界に強い転職サイトだ。

転職エージェントではないので、自分から求人を探して応募していくスタイルとなる。特徴としては、企業とのやり取りを促進させるような機能が多いことである。チャット形式で連絡を取ることが可能だし、いきなり面接に行くのではなく”面談”という形での希望を出すことも可能だ。企業側からのスカウトも活発に行われている印象だ。
参考記事:『Green』IT・Webに強い機能充実の転職サイト!

4−6.Find Job!

Find Job!

Find Job!

Find Job!』はミクシィ・リクルートメントが運営するIT・Web業界に強い転職サイトである。

IT・Web特化型転職サイトとしては老舗であり、採用を急いでいる求人が多く掲載されていることが特徴である。シンプルな転職サイトであり、リクナビNextやマイナビ転職のようなノリで使うことができる。
参考記事:『FInd Job!』20年の歴史があるIT・Web特化型転職サイト

4−7.Wantedly

Wantedly

Wantedly

Wantedly』はスタートアップ・ベンチャー界隈に人気のビジネスSNSである。

企業を社風で探すことができ、本格的な応募の前に面談をすることも可能で、自分の性格とマッチした環境探しにおすすめのサービスである。Greenよりもさらに緩いサービスという印象だ。


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