ベンチャー企業の面接対策

ジャンプするビジネスマン

ベンチャー企業への転職

平成18年から施行された会社法において、最低資本金規制が撤廃されたことにより、日本で会社を設立することが以前と比べて格段に容易になりました。最低資本金規制が設けられていた頃は、株式会社の設立に1,000万円、有限会社の設立に300万円が資本金として必要でした。それが撤廃されたことにより、資本金が1円からの企業も設立することができるようになったのです。

そのことにより、お金はないけど技術やアイディアのある若者が、起業しやすい環境になったと言えます。そのためか、近年は若手の社長が率いるベンチャー企業の数も増えてきているように思います。なお、ここで言うベンチャー企業とは、広義に”新興企業”と定義することにします。

そして、大企業とは全く異なる風土を持つベンチャー企業に転職を希望する者もいます。一方で、規模にもよりますが、人材不足に陥りがちなベンチャー企業側も、自社に入社したいと考える人材を求めています。

ただし、ベンチャー企業における採用ニーズは、大企業のそれとは大きく異なります。そこで、今回の記事では、ベンチャー企業における面接対策について紹介します。

ベンチャー企業の人材に対する考え方

ベンチャー企業の人材に対する考え方に注目すれば、ベンチャー企業に向けた面接対策もしていくことができます。

社会的信用性や認知度が低いベンチャー企業は、人材採用に苦戦するのが常です。大企業のように、多数の応募者の中から優秀な人材を選んでいくことはできません。

かといって、誰かれ構わず採用するわけにはいきません。なぜかというと、ベンチャー企業は基本的に少数精鋭だからです。一人一人に与えられる役割も大きい傾向にあります。大企業のように、じっくりと研修を行って戦力になるまで育てる、ということが出来ないことがほとんどです。入社してから一日でも早く戦力になることが求められます。

さらに、人材に投資できる予算も、ベンチャー企業では限られています。採用した人材が活躍する前に辞めてしまったら、ベンチャー企業にとっては大きな損失となってしまいます。

ベンチャー企業は、企業全体に対して一人の社員が持つ価値が、相対的に高い傾向にあります。だからこそ、人材採用に苦戦はしながらも、人材に対して妥協はできません。

ベンチャー企業が求める人材

以上のようなベンチャー企業の状況を踏まえ、ベンチャー企業でどのような人材が求められているか考えてみましょう。

自発的に動ける人材

少数のベンチャー企業で重要視されるのは機動力です。転職組は大企業でも即戦力として”期待”されますが、ベンチャー企業では即戦力が”前提”です。指示待ちをされるとそれだけでスピード感が失われるため、自発的に動いて仕事を見つけ出していくタイプが重宝されます。

柔軟性のある人材

少数のベンチャー企業においては、各個人の役割も自然と広範囲に及ぶようになります。”自分の仕事はこの範囲”と決めつける人材は敬遠されます。営業・マーケティング・商品企画など、様々な分野の仕事を任せられることがあります。変化の激しい業界のため、柔軟に対応していける人材が求められます。

成長意欲のある人材

ベンチャー企業が物量で大企業に勝てることはありません。一人一人の生産性を上げていくことで対抗していくしかないので、成長意欲のある人材が重宝されます。自分たちより大きな企業を相手に戦うのだから、一歩先を見据えて動く必要があり、知識のアップデートにも敏感でなければいけません。

バイタリティーのある人材

ベンチャー企業では一人一人の責任範囲や業務範囲が広い傾向にあり、その分、様々な困難に立ち向かう必要が生じる可能性もあります。大きい責任の仕事をいきなり任せられることもあるため、それを負担に感じてしまう人材は敬遠されます。また、チャレンジをし続けることも、ベンチャー企業の特性の一つです。普通だったら諦めてしまうようなことでも、チャレンジし続けることで活路を見い出すような人材が強く求められます。そのため、特別なスキルがなくとも、バイタリティーのある人材はそれだけで重宝されます。

企業の目標に共感している人材

ベンチャー企業は少数精鋭なだけに、見ている方向が異なっている者が一人でもいると、チームの和が大きく乱れます。その点、企業の目標に共感しており、チーム一丸で突き進む意志を持っている人材が求められます。

ベンチャー企業の企業研究

ベンチャー企業は大企業と比較して、コーポレートサイトの情報量が充実していないこともあります。そのため、情報収集に苦労し、十分な企業研究が行えない場合もあるかと思います。

公開されている情報については事前に目を通しておき、それでも不十分だとしたら、後は本番の面接で直接企業の風土を感じ取るといいでしょう。ただし、ベンチャー企業は最終面接が社長の場合が多々あります。積極的にインタビューを受けるような社長であれば、Web上にインタビュー記事が公開されている可能性があるので、社長名などで検索しておきましょう。

ベンチャー企業の採用担当

ベンチャー企業には専任の人事担当がいないことがほとんどです。そのため、現場で働いている社員が面接官として登場することが多いです。

大企業の面接官だと入社したら関わりがなくなりますが、ベンチャー企業の採用担当者は入社してからも肩を並べて一緒に仕事をする可能性が非常に高いです。そのため、採用担当者は”あなたと一緒に働けるかどうか”をシビアに見ます。面接も具体性が重視されます。一般的なテクニック論はあまり役に立ちません。あなたと一緒に働くイメージを湧かせられるかどうかがポイントになります。自分が入社したらどのように働いていきたいか、どのような貢献をしたいか、できる限り具体的に説明しましょう。

また、最終面接となると社長が登場することもあると思います。ベンチャーにおいて社長と社員の距離は比較的近いです。入社したら、社長に意見を言うことも多々あるでしょう。臆することなく、積極性と自発性をアピールすることがポイントとなります。

まとめ

以上のように、ベンチャー企業と大企業の面接とでは、対策の仕方も大分異なります。

ベンチャー企業では採用担当者が現場の人間であることが多いため、小手先の面接テクニックは通用しにくいです。下手に小細工をせずに正面から突破をしていくことが、面接への対策となります。

また、人材採用には苦戦しながらも少数精鋭であるため、人材には妥協できないのも特徴です。特に妥協しないのは、精神面でしょう。スキルがなくともバイタリティーに富む人材であれば、成長すると判断されます。スキルについても、通常の企業では受け入れられないような一点特化型のスキルが評価される場合が多いです。

ベンチャー企業では、入社してから任せられる仕事の領域、与えられる責任も多いため、そのような環境に身を置くことに抵抗のない前向きな姿勢を見せていくことが大切です。


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