ニート・フリーターから正社員を目指す!『TOKYO START LINE』

TOKYO START LINE

1.TOKYO START LINEとは

『TOKYO START LINE』とは、インテリジェンスが提供する正社員を目指すサービスであり、正式には『TOKYO START LINE 若者正社員チャレンジ事業』と呼ぶ。

東京都の支援事業であり、インテリジェンスは公益財団法人東京しごと財団から委託を受けて運営している形だ。ニート・フリーター・非正規・既卒といった、正社員への就業が困難な者を対象にした事業である。総合人材企業であるインテリジェンスだが、こういった社会問題にも取り組んでいるところはさすが。

以下では、TOKYO START LINEのサービス内容について、掘り下げて紹介したいと思う。

2.29歳以下のニート・フリーター・既卒・非正規が対象

一度ニート・フリーター・既卒・非正規の立場になった若者が、その後正社員として就業することが困難になってしまうことは日本における大きな社会問題の一つだ。

実際に人材業界で働いてきた経験からも、正社員経験のない者を採用対象とする企業は限られていた。そのため、転職エージェントなどもニート・フリーター・既卒層に対して積極的には力を入れないことが多い。

だが、それでも近年では既卒・フリーターを対象とした中小転職エージェントは増えてきているし、大手も徐々に参入してきている。好景気も手伝ってのことだろうが、既卒・フリーターを対象とする求人も多くなっていると実感する。行政の動きを見ても、正社員経験がない者の採用を奨励する指針や法律が増えてきており、社会全体として正社員未経験者に対する見方が変わってきている。

そしてこのTOKYO START LINEも、インテリジェンスという人材大手が東京都の支援事業を委託されて行っている事業だ。参加の対象となる者は卒業後3年以上経過している29歳以下で、次のいずれかの条件を満たす者である。

  • 卒業後、就職・就業経験がない方
  • 卒業後、非正規での就業経験のみの方
  • 直近2年以内に正社員の職歴が通算1年を超えない方

サービスコンセプトは多少異なるが、似た対象をターゲットにしているサービスにNPO法人キャリア解放区が運営する就活アウトロー採用も存在するが、大手が運営しているという点にTOKYO START LINEの意義深さがある。

日本における働き方が柔軟化するためにも、こういったサービスが増えることは喜ばしいことである。

3.事業内容

さて、次に肝心の支援事業の内容について説明したいと思う。

3−1.約20日間の企業内実習

TOKYO START LINEの軸となるのが、企業内における約20日間に及ぶ実習だ。

正社員未経験者にとって、企業内で正社員として働くということは初めての経験だ。社会人経験がないと、企業で働くということについてイメージも湧きづらいだろう。そのため、働くということに対するイメージをつけ、企業の社風や雰囲気に自身が合っているかどうかを見極めることは重要だ。もちろん未経験者を採用する企業にとっても、求職者のポテンシャルを見極めるための期間があることは大きなメリットだ。

そのため、TOKYO START LINEに参加する者は、選考に進む前にまずは自分が合いそうな企業を実習先として選んで、約20日間の実習を受けることになる。企業と求職者がお互いのことを理解し合ってから選考に進むことになるため、ミスマッチを予防できるのだ。

3−2.未経験者に理解のある企業が100社以上参加

TOKYO START LINEの参加対象者は基本的に正社員未経験者だ。そのため、本事業に参加している企業も、正社員未経験者を採用したいと考えている企業だけだ。

就職においては、経験・スキル・知識をアピールすることが重要だ。だが、正社員未経験だとこれらについてアピールすることは難しい。

この点、TOKYO START LINEの参加企業は、職務経歴だけでは判断ができない、ポテンシャルや働くことへの意欲といった点を重視している。

3−3.最大10万円の奨励金

正社員として就職がしたくても、アルバイトや派遣での仕事を辞めてしまったら生活ができなくなってしまう・・・このような悩みをお持ちの方もいるだろう。

特に、TOKYO START LINEでは約20日間の実習を受けることになるため、生活を考えると参加したくてもできない方がでてきてしまう。

だが、TOKYO START LINEでは、実習期間に応じて最大10万円の『キャリア習得奨励金』が支給される。就職も大事だが、日々の生活も同じくらい大事だ。安心して就職活動に専念するためにも、奨励金は大きな助けとなる。

3−4.専任スタッフによるサポート

また、TOKYO START LINEでは求職者に専任のスタッフが担当としてつく。

初めての正社員就職となると、疑問点や不安な点は多いはずだ。そのようなときに適切なアドバイスをしてくれるスタッフがそばにいることは心強い。

就職に際しての希望や悩みなどについて、いつでも相談しよう。

3−5.合同企業説明会で実習先を選ぶ

20日間の実習期間というと、決して短くはない期間だ。自身に合わない企業で実習となると、その時間は苦痛に感じるだろう。

そのため、TOKYO START LINEでは、実習開始前に合同企業説明会が開かれ、求職者と企業の採用担当者が直接出会う場が設けられる。合同企業説明会では、実習先となる企業がプレゼンを行ったり、企業について詳しく質問ができたりするので、自身に合った企業を慎重に選ぶことができるはずだ。

4.全体の流れ

TOKYO START LINEに参加するためには、まずサイトから申し込む必要がある。サイト申し込み後は以下の流れで進んでいくことになる。

4−1.事前カウンセリング・セミナー

まずは自身の希望や就職をするにあたっての不安や悩みを共有し、正社員になる上での心構えをスタッフと一緒に考えていくことになる。いきなり実習となるとハードルは高いが、事前に心を整える場が設けられているので、安心できる。

4−2.合同企業説明会

次に、合同企業説明会に参加することになる。参加企業はどれも正社員未経験者に対して理解のある企業ばかりだ。

参加企業はプレゼンなどで自社について説明をし、実習先として求職者に選んでもらえるようにアピールを行ってくれる。もちろん、採用担当者に質問をすることも可能だ。

大事な実習先を決める上で、企業に関する情報はできるだけ詳しく知っておくべき。この合同企業説明会でなるべく多くの情報を得られるようにしよう。

4−3.実習先企業の決定

合同企業説明会が終わると、興味のある企業を実習先として選ぶことになる。

仕事内容や社風など、自身の考える働き方に合うと思った企業を実習先に選ぼう。ミスマッチを起こさないためにも、よく考えて決めることが重要だ。

4−4.実習前セミナー

実習先では、実際に現場で働くことになる。だが、正社員経験のない者にとってはビジネスマナーなど不安に感じる点は多いだろう。

そこで、実習前にもセミナーが用意されている。現場に行っても慌てないよう、しっかりと準備をする場が設けられているのだ。

4−5.企業内実習

実習前セミナーが終わると、いよいよ実習のスタートとなる。期間は約20日間であり、実習先企業における働き方や社風を見るためには十分だろう。

もちろん、その仕事内容や社風の全てを知ることはできない。だが、働く前にお試しで20日間もの実習を行える機会は中々ないもの。自身と企業の相性を見極めると同時に、正社員として働くことの楽しさや辛さを実習でしっかりと学ぶのが大事だ。

4−6.選考

実習を経て、実習先の企業で働きたいと感じれば、そのままその企業へ応募することができる。

企業側も実習を通して、あなたの働きぶりを見ている。通常の採用では、面接でしかアピールする場がないが、現場で自身のやる気を見せられる点は大きなアドバンテージになるはずだ。実習で自身の意欲を見せ、面接でその企業に入りたい理由について伝えて、内定を目指していこう。

5.まとめ

私自身が人材業界で長らく働いてきたが、正社員未経験でも能力が高い方を数多く見てきた。だが、正社員未経験者に対する世間のイメージはまだまだ良いとは言えない。

正社員になっていない理由は人それぞれだが、ただ単にタイミングが合わなかっただけの方もいっぱいいる。

このような事業が行われることによって、より既卒・ニート・フリーター・非正規といった働き方をしてきた方の選択肢が増えることは、歓迎すべきことだと思う。

20日間の実習と聞くと、ひるんでしまう方もいるだろうが、ミスマッチを起こさないためには実習を経て企業について理解することが重要だ。

TOKYO START LINEの参加は無料だ。正社員を目指している方は、まず登録してみてはどうだろうか。


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