履歴書の本人希望欄の書き方

履歴書の本人希望欄

履歴書の本人希望欄には、企業へ入社するにあたる希望・条件を自由に記載してもいいものだろうか。

履歴書には”正しい”書き方はない。法律で書き方が決まっているわけではない。また、履歴書が自身に関する事実情報を応募企業に伝える書類であることを考えると、正直な希望を書いてもいいように思われる。

だが、忘れてはいけないのは、履歴書が書類選考の合否を判断する材料である点だ。転職活動においては、職務経歴書の方が重要視されるとは言え、履歴書に記載されている内容があなたの印象をある程度は左右することも意識すべきだろう。

そう考えると、本人希望欄に記載するのが”望ましくはない”内容がなんとなくわかってくるだろう。

このページでは、履歴書の本人希望欄に記載することが望ましくない内容と共に、履歴書の本人希望欄の書き方について紹介したいと思う。

1.履歴書の本人希望欄への記載が望ましくない内容

まずは履歴書の本人希望欄に記載することが望ましくないような内容について紹介したい。ポイントは、履歴書が書類選考に利用されるという点である。

1−1.待遇面に関する希望を記載することは望ましくない

本人希望欄の言葉をそのまま受け取れば、希望する年収や勤務地を記載してもいいように思われるだろう。だが、結論から言うと履歴書にこういった個人的な希望を自由に記載することは望ましくない。

「年収は高い方がいい」「勤務地は家の近くがいい」というのは、誰しもが思うことだ。改めて記載しなくても企業側だってそれくらいのことは分かる。それでも企業には企業側の都合がある。

それに、待遇面に関する条件についてはそもそも求人情報に記載がなされている。企業としては、求人情報に記載されている内容に同意した上であなたが応募していると考えるのが自然である。

とは言っても、求人内容が曖昧な企業は少なくないので、書きたくなる気持ちは正直わからないでもない。年収が「350〜900万円」というように幅が大きすぎるような求人は実際に存在する。このような求人だと、たしかに希望は書きたくなる。

それでも、履歴書が書類選考で利用されることを考えると、待遇面に関しての記載は避けるべきだ。あなたと採用担当者がまだ顔を合わせてもいない状況で行われる書類選考では、あなたに関する情報は提出書類でしか得られない。少ない情報の中で、待遇面に関しての希望がいくつも書いてあったりしたら、一般的な感覚としてあまり良い印象を採用担当者に与えないのは想像に難くないだろう。

ただ、面接選考で待遇面の話も中々にしづらい。そうなると、内定まで待遇面の詳細がわからないなんてことにないかねない。このようなことを避けたいなら、エージェントを利用すればいいだろう。エージェントであれば、あなたの希望についてエージェント側が上手い形で企業側と摺り合わせてくれる。ちなみに、エージェントには正直に希望を伝えて問題ない。むしろ、内定後辞退を避けたいエージェントとしては、希望はあらかじめ伝えておいてもらわないと困るくらいである。

とにかく、履歴書の本人希望欄へ待遇面に関する希望を記載することは、書類選考の面から得はないので避けるべきであることは覚えておこう。こういった交渉はエージェントを介して行うのがベスト。エージェントを使わない場合は、面接選考でそれとなく伝えるか、内定後の条件交渉で磨り合わせていくしかない。

1−2.事情がある希望については記載OK

本人希望欄へ待遇面に関する記載は基本避けるべきだが、事情がある希望については記載しても問題はない。

例えば、「親の介護があって勤務地は首都圏を希望します」などは記載してもOKだろう。このような事情は誰しもが抱えているような事情ではない。

ただし、条件が多い求職者というのは、企業側からすると条件交渉が面倒な求職者というイメージを与えかねないので、個人的にはエージェントを介して説明してもらう方がいいとは思う。

それに、前述したように履歴書は多少なりとも書類選考の合否判断で利用される。その点を考えると、まだ顔を合わせていない段階では、柔軟な対応ができないことをあえて知らせる必要はないだろう。

1−3.意欲的な希望は記載OK

履歴書が書類選考に多少なりとも利用されることを考えると、ポジティブな印象を与える意欲的な希望に関する記載は問題ない。例えば、「積極的に新規事業に関わりたい」といった希望であれば、採用担当者からしても印象が良い。

無理に記載欄を埋めていく必要はないが、何かしら意欲的な希望があれば記載して差し支えない。

2.履歴書の本人希望欄の書き方

次に、履歴書の本希望欄欄の書き方について紹介したい。

2−1.「貴社規定に従います。」が基本

履歴書の本人希望欄に記載する内容がなければ、一言「貴社規定に従います。」もしくは「貴社規定に準じます。」と記載するのが基本だ。「貴社の規定に従います。」「貴社の規定に準じます。」でももちろん問題ない。

履歴書の本人希望欄

履歴書の本人希望欄

ちなみに、空白や「特なしに。」はNGとされているが、そこまで気にする採用担当者もそれほどいない。だが、履歴書の書き方マナーからあえて外れたことを記載しても意味はないので、基本の書き方に従うのがベストだ。

2−2.簡潔に記入する

履歴書の本人希望欄に長々と希望を記載するのは基本的に避けよう。なぜなら、要求が多い人間であるという印象を採用担当者に与えてしまうからだ。

複数職種で募集を行っている求人の場合は、「営業職を希望します。」や「希望職種:営業職」といったように希望する職種を簡潔に記入すればいいだろう。どの職種でもOKであれば、特に記載する必要はない。

履歴書でアピールを行う場合、自己PR欄や趣味・特技欄などを使用すればいいのであり、本人希望欄で無理やりアピールすることは不要だ。

3.まとめ

以上、履歴書の本人希望欄の書き方だ。希望を伝える機会は、書類選考以外にもある。であれば、履歴書に希望を無理に詰め込まずに、エージェント経由か面接選考もしくは内定後交渉で希望を伝えることを個人的にはおすすめする。


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