事務への未経験転職が難しい3つの理由


中途市場で人気の高い事務の仕事。だが、転職エージェントでアドバイザーに事務への転職が難しいと告げられた経験のある方も多いだろう。私自身もアドバイザーとして働いていた時には、事務希望の方に対して転職の難しさを必ず話すようにしていた。

一見仕事の内容が簡単そうで誰にでも転職できそうに思える事務の仕事だが、現実はそのように甘くはない。そこで、このページでは事務への転職が難しい理由と、その中でも事務としてキャリアを積んでいく方法について紹介したいと思う。特に未経験から事務へ転職しようと考えている方は参考にしてほしい。

1.事務への転職が難しい3つの理由

事務への転職が難しい理由は以下の通りだ。なんとなくで目指す方が多いが、しっかりと転職の難しさを理解していないと、いざ転職活動を始めた時に苦戦することは間違いない。

1−1.圧倒的に人気がある

事務の仕事は転職先として圧倒的に人気がある。私自身キャリアアドバイザーとして勤めていた際も、毎日のように事務希望の方の転職相談に乗っていた。特に女性からの人気が異様に高い。

営業・販売のような数字を追う仕事に疲れてしまった方が、ワークライフバランスを整えるために事務への転職を考えるパターンは本当に多い。事務の仕事はそれほど難しくなく、内勤で定時に上がりやすいというイメージによって人気が出るのだろう。だが、人気があるということはライバルが多いことをも意味する。

実際に事務職求人の人気はとてつもなく、応募を開始すると知名度の低い企業でもすぐに募集が殺到する。一方で、採用枠は多くの場合が1枠程度であり、少ない枠を多くの応募者同士で争うことになる。

1−2.電子化によって事務のニーズが低下

また、以前は事務に任せられていた仕事が、電子化の影響で人手が不要となっている例も多くなってきている。そしてこの傾向は今後さらに加速していくだろう。つまり事務職のニーズはより低下していくことになる。実際に大手では事務をアウトソースで賄う例も多くなっている。

1−3.経験年数が長い者と戦わなければいけない

事務職の有効求人倍率は0.36倍で一般事務に限定すると0.27倍にまで落ち込む(厚生労働省『一般職業紹介状況(平成29年4月)』)。如何に激戦を勝ち抜かなければいけないかが分かってもらえるだろう。

そしてライバルの中には経験者も当然いる。しかも事務職のライバルとなると、専門大学卒からずっと事務を続けてきた者も含まれる。つまり同じ年齢にも関わらず、既に長年事務を経験してきた者と戦わなければいけないのだ。一般的に20代前半の若いうちは未経験職種への転職がしやすいと言われるが、ただでさえ人気が高く経験者も多い事務職については、年齢が若くてもかなりの苦戦を強いられる。

2.未経験から事務としてキャリアを積む2つのポイント

それでは、未経験から事務に転職することは不可能なのか。そのようなことはない。以下、未経験からでも事務としてキャリアを積んでいける2つのポイントを紹介したい。

2−1.事務のアウトソーシング企業に入社する

近年、企業の業務を外部に委託するビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)が管理部門を中心に多くなっている。総務・人事・経理といった管理部門の給与計算やデータ入力を、自社の社員で行わずに外部へ委託してしまうことによって人件費等のコストを抑えるのである。そのことに伴い、事務職をアウトソーシングで賄う企業も増えている。

そこで、特定企業の事務職として働くのではなく、まずは事務のアウトソーシング企業に入社するという選択肢も、事務を目指す方におすすめしたい。大量募集を行っていることが多く、特定企業の事務求人に応募するよりも採用される可能性が遥かに高い。

2−2.経験を積んでから改めて転職をする

事務のアウトソーシング企業では、事務としてのスキルを身につけられる研修が整備されているため、未経験からでも始められることが特徴だ。事務として派遣先企業で働くことになるが、その中で経験値を積んでいけば、その後転職する際には事務経験者としての転職をすることができる。

もちろん、経験を積んだとしても事務求人の競争率は高く、決して転職は容易ではないが、それでも未経験から転職するよりは大分戦えるようになるだろう。まずは事務のアウトソーシング企業で経験を積んでから、その先で改めて特定企業の事務として転職を目指していくのが事務としてのキャリアステップ方法の一つだ。

3.事務に絞って転職活動するのは危険である

上記のような事務としてのキャリアステップは存在するが、それでも事務に絞って転職活動を行うのは危険である。売手市場の中でも有効求人倍率が1を切るような超高倍率の中で戦わなければいけないからだ。

そのため、事務以外の求人もしっかりと選択肢に入れておくことをおすすめしたい。例えば内勤が良いのであれば、コールセンター業務も考えられる。コールセンターは女性が多い職場であり、女性が働きやすいような制度が整っていることが多く、シフト制だとしても残業が少ないことも特徴の一つだ。イメージで敬遠されることが多いが、意外と働きやすいのだ。むしろ、「事務=楽」というイメージはそれはそれで安易だ。事務には事務の辛さがある。

「とりあえず事務」で転職活動を進めるのではなく、様々な選択肢の一つとして事務を目指すようにすることで、転職活動をスムーズに進められるようになるはずだ。

4.事務の転職には転職エージェントを使おう

事務の転職を目指す場合におすすめしたいのが転職エージェントの利用だ。なぜなら求人サイトの事務に応募したとしても、募集が殺到してまず受からないからだ。

もちろん、転職エージェントでの事務求人も人気なので苦戦を強いられること必至だが、それでも転職エージェントなら各求人の応募状況を踏まえた上で、まだ受かる可能性のある求人を紹介してくれることがある。例えば勤務地の関係で募集があまり集まっていないような、穴場の求人などをだ。

また、あなたが転職で実現したいことが事務以外の求人でも叶えられる場合は、その選択肢も示してくれるだろう。例えば、ワークライフバランスを求めて事務を目指す方が多いのだが、ワークライフバランスだけを重視しているのであれば、何も事務だけに絞る必要はないのだ。コールセンター等その他の選択肢もあるのであり、転職エージェントではそれらの選択肢も教えてくれるはずだ。

5.事務の転職におすすめの転職エージェント

最後に、事務に転職したい方におすすめの転職エージェントをいくつか紹介したい。

5−1.リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント』は業界最大手の転職エージェントであり求人が豊富なのが特徴である。

幅広い選択肢の中から求人に応募できるのが何よりの強みである。反面サポート体制は淡白な面がある。事務への転職は難しいため、一つ一つの求人に対する応募状況等も踏まえた上での紹介がなされないと、転職は苦戦する。その点、リクルートエージェントは多くの求人を紹介してくれるものの、受かりやすいかそうでないかといった配慮の上で紹介されることは少ない。

どちらかというと、求人数の担保のために登録しておくといいだろう。

5−2.DODA

DODA

DODA

DODA』はインテリジェンスが運営するリクルートエージェントに匹敵する規模の転職エージェントである。

求人数はリクルートエージェントと同水準でありながらサポート体制はより評判が良い。求職者一人一人の経験等から判断して受かりやすい求人の紹介もしてくれるだろう。求人数の担保だけではなく、サポートもある程度受けるためにはDODAへの登録をおすすめしたい。

5−3.type転職エージェント

type転職エージェント

type転職エージェント

type転職エージェント』は@typeで知られるキャリアデザインセンターが運営する転職エージェントである。

求人数ではリクルートエージェントやDODAに及ぶべくもないが、注目したいのはサポート体制だ。一人一人の求職者の能力を見極めた上で、受かる可能性の高い最適な事務求人をしっかりと紹介してくれるので、求人数は少ないながらも効率の良い転職活動を進めていくことができるのが強みだ。

事務の転職はただでさえ競争率が高いので、求人数が多かったとしても受からない可能性の方が高い。そのため、求人数の多さで転職エージェントを選ぶのではなく、サポート体制を重視することをおすすめする。その点、type転職エージェントなら充実したサポートを受けられるはずだ。

6.まとめ

以上、事務の転職が未経験では難しい理由と事務として転職する際に押さえておきたいポイントについて紹介させてもらった。

分かっていただけたかと思うが「なんとなく事務に転職したい」という気持ちで転職活動を始めるのはリスクが高い。そのような考え方ではいつまでたっても転職ができないだろう。もちろん、まだ現職中であれば最悪今の企業に残ればいいだけなのだが、離職中の方はいつの間にかブランク期間が空いていくということになりかねない。

そのようなことを避けるためにも、事務として転職することの難しさを理解した上で転職活動を行うようにしよう。


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