事務とコールセンター、転職するならどっち?


転職を考える女性から人気な職種が“事務”だ。

営業のように数字に追われることはなく、定時に仕事を終えることでワークライフバランスを実現できることが理由だろう。さらに欲を言えば、福利厚生が充実した大企業で、出産・育児といったライフイベントも安心して迎えられるような環境が理想であろう。このように「ワークライフバランスを実現して長く安定して働ける」というイメージが、事務職の人気を支えている。

だが、いざ事務への転職を考えて転職エージェントに相談してみると、「事務職への転職は難しい」と言われたことはないだろうか。そして、事務の代わりにコールセンターを勧められた経験はないだろうか。

筆者も転職エージェントで働いていたが、事務希望の方々にはコールセンターにも目を向けるようにアドバイスをしていた。それでは、なぜ転職エージェントは事務の代わりにコールセンターを勧めてくるのだろうか。それは、事務に転職することで実現したいことは、コールセンターでも十分に実現することができるからだ

ちなみに個人的な意見を言ってしまえば、事務とコールセンターのどちらかに絞って転職をするなら、コールセンターに転職すべきだと私は考える。

以下、このページでは事務・コールセンター求人それぞれの特徴を紹介した上で、なぜコールセンターの方がよりおすすめなのかを説明したいと思う。

1.事務求人の特徴

それではまず事務求人の特徴を紹介したい。

1−1.超高倍率でとにかく受かりにくい

事務への転職が難しいのは、あまりに人気が高すぎるからである

そもそも「長く安定して働きたいから」事務になっている者がほとんどなのだから、当然欠員が出ることは少ないし、例え欠員が出たとしても採用枠は1〜2名程度の場合がほとんどだ。しかも、事務の業務を効率化するソフトを導入する企業が多くなっているため、今後事務の仕事は少なくなっていくことが想定される。

それにも関わらず事務を希望する方は依然として多いので、少ない枠を大勢の応募者で争うような事態になるのだ。ちなみに、好景気の売り手市場であっても、事務求人だけは有効求人倍率が1を大きく切る買い手市場であり、如何に事務への転職が難しいかが分かるだろう。

当然条件が良いほど応募は集まりやすく、競争率は高まる。また応募者の中には事務経験者も混じってくるので、未経験から勝負するのは、よほど愛嬌があるキャラクターなどの強みがないと困難である。
※参考記事:事務への未経験転職が難しい3つの理由

1−2.大手企業の求人が少ない

実は事務の大手企業求人は少ない。大手の事務求人は人気なので、新卒採用で十分に充足できるのが大きな理由だろう。

加えて大手は業務効率化のソフトを導入することで、そもそもの採用人数自体も減らしていける。効率化による人員削減が見込めるので、正社員ではなく派遣社員もしくは契約社員で人員確保するケースも多い。そして、たとえ大手企業の求人があったとしても、超高倍率なので勝ち抜くのは難しい

2.コールセンター求人の特徴

次にコールセンター求人の特徴を説明する。

2−1.未経験でも積極採用しているケースが多い

コールセンターは未経験でも積極採用している企業が多い

自社商品・サービスに関する問い合わせ窓口は、事業拡大に伴い増員が必要となるため、人員確保のニーズが恒常的に発生するためだ。事務のように勝手に人が集まってくるような求人でもないので、未経験者でも積極的に採用しているのが特徴だ。

つまり、事務求人と比べると”受かりやすい”求人と言える。

2−3.大手企業の求人が多い

コールセンター求人は意外と大手が多い。もちろんコールセンターのアウトソーシングを行っている中小企業もあるのだが、自社内で大規模なコールセンターを設けているような大手企業も少なくない。そのため、事務求人と比べて勤務地・年収・福利厚生の面で好条件の求人を探すのが比較的容易なのだ

3.事務・コールセンターの比較

それでは、事務・コールセンター求人をそれぞれ比較していきたい。以下の説明を読んでいただければ、事務だけでなくコールセンターに選択肢を広げていく合理性を理解してもらえると思う。

3−1.ワークライフバランスはどちらでも実現できる

事務職は定時にあがりやすく・土日休みのことが多いので、ワークライフバランスの実現という観点からはたしかに理想的だ。それでは、コールセンターはどうだろうか。

実はコールセンターもワークライフバランスという観点からは意外と魅力的である。シフト制で時間帯・休みは固定されないことが多いが、残業は少ないし、多めに人員を確保する傾向にあるので休みは取りやすい。しかも、BtoBのコールセンターであれば定時も固定で土日休みも実現できる。女性が中心となって活躍する職場であるため、女性が働きやすい職場作りに力を入れているケースも多く、イメージしているよりは遥かに働きやすいだろう。

3−2.条件はコールセンターの方が良い場合が多い

コールセンターの求人は事務よりも好条件な場合が多い。

大手求人であれば福利厚生は充実しているし、年収も事務より高い傾向にある。しかも、それでいて事務と比べて採用母数が多いため受かりやすい。長く安定して働くという理由で転職を考えるのであれば、コールセンターも十分にそのニーズを満たせるのである。

3−3.コールセンターならではのストレスは確かにある

一方でコールセンターならではのストレスはある。想像しやすいのはクレームだろう。

この点、問い合わせの種類によってはクレームが少ないコールセンター業務もある。例えば事務的な手続きを案内するような業務が挙げられる。その他、BtoBのコールセンターも比較的クレームは少ない。

もちろん、常に対人間との会話をベースとした職業ではあるので、クレームがなかったとしてもそれなりのストレスは生じるだろう。だが、ある程度ストレスの生じる職業であるからこそ、事務と比べて比較的好条件な求人が多いのも事実。

4.まとめ

以上のように、ワークライフバランスの実現を理由に転職したいと考えている方は、事務以外にコールセンターも選択肢に含めることをおすすめする。もちろん事務を受けるな、というわけではない。ただ、条件面を含めて考えるとコールセンターは意外と求人としては魅力的なのである。

条件面が低くても事務を受けたいという方もいるだろうが、その場合は超高倍率を勝ち抜いていかなければいけないということを頭に入れておこう。


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