求人条件の掛けあわせを意識した、求人サイトSEO3つのポイント

ウィメンズワークの検索結果

転職活動の際に、何かしらの”検索行動”を取ったことのある人は多いだろう。

無数にある求人の中から、自身に合った仕事を探すためには、希望の条件に当てはまらない求人を除外して、条件に当てはまる求人のみを抽出しなければならない。そうでないと、仕事選びに膨大なる時間がかかってしまう。

だからこそ、”検索”をするのである。

そして、ユーザーの検索行動を効率化させるためのサービスが求人サイトである。ユーザーが行った検索に対して、如何にユーザーが求める求人を表示できるかが、求人サイトの良し悪しを判断する一つのポイントとなる。

それでは、ユーザーの検索行動に対して正確な求人を返すにはどうすればいいか。

重要となるのは、ユーザーが求人を絞り込む際に指定する求人条件の掛け合わせだ。職種・業種・年収など、自身の希望条件を掛けあわせながら、ユーザーは求人を絞り込んでいき、希望に合致した求人を探していく。

そのため、ユーザーが求人を探す際に、様々な条件を掛けあわせた上で検索することを想定して求人サイトを作ると、サービスを利用するユーザーの満足度は高まる。

それだけではなく、条件掛けあわせを想定したサイトは、結果的にはGoogle・indeedのような検索エンジンにも価値を認められる。つまり、SEO施策としても有効である。そうなると、サイト内のユーザーを満足させることに加えて、検索エンジン経由の新規ユーザーの獲得にもつながる。まさに一石二鳥である。だが、条件掛けあわせを意識してSEOを行うには、注意しなければいけない点もある。

そこで今回は、求人条件の掛けあわせを意識することによるSEO施策のポイントについて紹介したい。

1.様々な求人条件の掛けあわせを意識して、ロングテールを狙う

1−1.求人検索の際にユーザーは様々なキーワードを使う

Google・indeedなどでユーザーが求人検索する際に使用するキーワードは、ユーザーによって様々である。なぜなら、ユーザー毎に、仕事探しをする上で重視している点は異なるからである。

給与を重視する人、勤務地を重視する人、やりがいを重視する人、安定性を重視する人など、ユーザーが仕事に求める条件にキリはない。しかも、単一の条件だけで仕事選びをする人はいない。例えば、勤務地だけで仕事選びをする人はいないだろう。

ユーザーが求人を行う際には「東京 求人 650万円」など、複数のキーワードを掛けあわせて行うことがほとんどだ。そして、全く同じ志向のユーザーが存在しない以上、このキーワードの掛け合わせは無限にある。

だが、各ユーザーの細かな検索キーワードに対応したサイトを作ることは手間がかかる。だからこそ、その手間を惜しまずに行えば、ロングテールの検索キーワードにおけるSEO効果を見込むことができるのだ。

1−2.ロングテールは高コンバージョン率が期待できる

検索されることの少ないニッチなロングテールワードに対応したサイトを作れば、サイトへの流入数の底上げになることは間違いない。

さらに、複数のキーワードを掛けあわせた検索を行うユーザーは、そうでないユーザーより目的を持って検索を行っていると考えられる。「正社員 求人」と「正社員 求人 神奈川県 400万円」を比べれば、後者の検索キーワードで検索しているユーザーの方が目的がはっきりしていることは明らかだ。

探している求人が明確なユーザーは、目的の求人を見つければ応募・登録まで行う可能性も高いだろう。つまり、ロングテールワードは高コンバージョン率も期待できる。

2.ユーザーの検索ニーズを想定した求人条件の掛けあわせを用意する

さて、求人条件(キーワード)を掛けあわせたSEOを実施するためには、ユーザーの検索ニーズを想定した上で求人条件の掛けあわせを用意する必要がある。

それでは、ユーザーが求人を検索する際に使用する条件(キーワード)は何だろうか。以下で、検索キーワードの選定の仕方を説明する。

2−1.求人サイトで一般的に利用されている検索条件ワード

ユーザーが求人を検索する際、多くの場合に利用する検索条件は以下である。

  • 職種
  • 業種
  • 勤務地
  • 雇用形態
  • 年収

これらの検索条件は、検索を利用する際の土台となる項目だ。そのため、ほとんどの求人サイトでこれらの検索条件は用意されている。そして、上記の検索条件にそれぞれ検索キーワードが紐付けられる。例えば職種なら以下のようなキーワードが紐付けられるだろう。

  • 営業
  • ITエンジニア
  • 事務
  • コンサルタント

上記のようなキーワードはさらに細分化できる。営業であれば、個人向け・法人向けで分けることができるし、事務なら一般事務・営業事務と分けることができる。分け方に決まりはないが、可能な限りユーザーが検索する際に利用するワードを多く用意すべきだろう。一般的ではない呼称は避けるべきだ。以下、リクナビNEXTの求人検索欄を見ると、職種が細分化されていることが分かるだろう。

リクナビNEXT求人検索

リクナビNEXT求人検索

業種についても職種と考え方は同じだ。キーワードを階層化して、ユーザーの検索ニーズを想定して、ワードを細分化していくことができる。勤務地についても、地方名・都道府県名・市町村名と細分化していこうと思えば可能だ。

あまりに細分化しすぎると、項目が多くなりすぎてかえって利便性を損なう可能性はある。ユーザーが必要としている範囲内に細分化を抑えることが重要となる。

2−2.ユーザーの細かなニーズを拾う検索条件ワード

職種・業種・勤務地といった検索条件は、多くのユーザーが共通して検索の際に利用する検索条件だ。

だが、前述したようにユーザーの志向は十人十色である。そこで、多様なユーザーの検索ニーズに応えるべく、細かな検索条件ワードも用意することになる。以下は、meetaが用意している「こだわり条件」である。

meetaのこだわり条件

meetaのこだわり条件

週休2日制・残業20時間以内・学歴不問といったワードは、必ずしも全てのユーザーが気にしている面ではない。だが、気にしているユーザーにとっては、求人を検索する際に重要となる。

上記に加えて、「ベンチャー企業」「社員食堂あり」「頭髪自由」など、ユーザーのニーズに応えていこうと思えば、際限なくキーワードを用意することが可能である。キーワードを多く用意すればするほど、ユーザーの細かなニーズに対応できるようになる一方で、項目が多くなりすぎてユーザビリティが下がる可能性もあるので注意が必要だ。

3.SEOを意識したサイト設計をする

さて、ユーザーの検索ニーズを意識した求人条件キーワードが用意できたら、それらのキーワードで検索エンジンにヒットさせるように、SEOを意識したサイト設計を行う必要がある。主に行うのは二点だ。

  • 求人条件を反映させた検索機能を実装する
  • 求人条件の掛け合わせ毎に検索結果ページを作る

3−1.求人条件を反映させた検索機能を実装する

まず行わなければいけないのは、事前に用意した求人条件(キーワード)を反映させた検索機能を実装することである。求人サイトであれば、既に検索機能を実装していることがほとんでであろうから、その場合はキーワードを既存検索機能に追加するイメージだ。

リクナビNEXTの検索機能

リクナビNEXTの検索機能

検索機能によって、ユーザーはサイト内で自身の希望に合致した求人を探しやすくなる。だが、実はSEO的観点で言えば、検索機能があるだけでは不十分だ。

可能であれば、求人条件の掛けあわせ毎に専用の検索結果ページを設けることが望ましい。

3−2.求人条件の掛けあわせ毎に検索結果ページを作る

求人条件の掛け合わせ毎に検索結果ページを作るとは、固有のURLを持つ静的ページを、一つ一つの検索結果毎に持たせることを指す。例えば、以下ウィメンズワークの検索結果画面が参考になるだろう。

ウィメンズワークの検索結果

ウィメンズワークの検索結果

上記は、「年収400万円以上」の検索を行った際の検索結果ページである。特に変わった検索結果ページではないが、URLが「http://women.en-japan.com/400ijo/」になっていることに注目してほしい。

ウィメンズワークの検索結果ページは、検索条件によってURLが変わるのである。検索条件を「年収400万円以上」「営業事務」と複数設定すると、URLは「http://women.en-japan.com/eigyojimu/400ijo/」となる。

最も、近年のGoogleの検索エンジンは精度が高まっており、必ずしも検索条件毎に固有の静的URLを持たせなくとも問題はないともされている。

だが、そのような場合でもtitle・h1タグやパンくずリストに、検索条件で使ったキーワードを含めることは必須だろう。

ウィメンズワークのtitle・パンくず

ウィメンズワークのtitle・パンくず

例えば、「年収400万円以上」「営業事務」で検索した場合のウィメンズワークにおけるtitle・h1タグは「営業事務の年収400万円以上の転職上ー[en]ウィメンズワーク」となる。

パンくずリストにも選択していった検索条件キーワードが出力されているのが分かるだろう。

Googleのロボットはtitle・h1タグ・パンくずリストなどを見ることによって、ページの内容を判断する。「営業事務の年収400万円以上の転職情報ー[en]ウィメンズワーク」とh1・titleタグに入っていれば、Googleはこのページを「年収400万円以上の営業事務の転職情報が掲載されているウィメンズワークのサイト」だと判断できる。

そのことによって、関連するキーワードがGoogleで検索された際に、検索結果ページに表示されやするくなる可能性が高まる。

まとめ:ユーザーの細かなニーズを汲み取ろう

SEOとなると、どうしても注目されるのはビッグワードだ。ビッグワードで検索上位に表示されれば、検索流入への影響は大きいから当然ではある。

だが、ユーザーはビッグワードだけで検索しているわけではない。各ユーザーはそれぞれ違うニーズを持っており、求めている情報は違う。各ユーザーの細かなニーズに全て対応していくのは難しいかもしれないが、対応していく努力をすればロングテールワードでの集客が臨めるようになる。

また、それだけではなく、様々なニーズに応えられるサイトは、ユーザーの使い勝手を高めることにもつながる。痒い所まで手が届くサイトとして評価されることだろう。


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