転職に失敗してしまう11の原因


転職活動を行う理由は人それぞれだが、共通するのは「現状の環境をより良くしたい」という点であろう。つまり、現状よりも満足のいく環境に移らなければ、転職活動をする意味はない。

だが、現職で働きながら転職活動を行うと、転職活動に割く時間も限られてしまう。その結果、準備が甘くなったり、応募企業の軸がズレてしまったりして、結果的に満足のいく転職ができないということも往々にある。

働く環境を変えることは、人生における大きな決断だ。せっかく転職活動を行うなら、できるだけ失敗はしたくないだろう。

そこで本記事では、転職活動における失敗の原因となり得るポイントを紹介したい。失敗の原因を知ることは、裏を返せば成功につながる。新天地で気持よくスタートするためにも、転職活動の失敗につながる原因には注意しておこう。

1.転職準備編

転職活動のいいところは、途中で活動をやめたとしても失うものがそれほどない点である。転職活動の最中に、やはり現職に残った方が良いと思ったら、そうすればいいだけである。

なので、転職を「思い立ったが吉日」と考えて、転職活動をすぐスタートすることをオススメする。だが、選考が入る前の”準備段階”で気をつけて欲しい点もある。

基本的には勢いでスタートして問題はないが、以下の点は頭の片隅にいれておいて損はないだろう。

1−1.スケジュール管理

転職活動の肝となるのがスケジュール管理だ。あらかじめ「いつまでに」転職を完了させたいか決めておき、それを実現するためにスケジュールを逆算していく必要がある。

だが、働きながら転職活動を行う方については、思っている以上に転職活動に避ける時間が限られていることを常に意識しなければいけない。企業の面接選考は、遅くとも平日20時スタートの時間帯が最終となってしまう。そうなると、面接に参加できる日時も少なくなってしまう。その結果、転職活動が長期化して、あっという間に予定のスケジュールが過ぎていってしまうだろう。

もし、転職活動が終わる予定を見越して、現職にあらかじめ退職を告げていたりすると、いつの間にか無職になってしまうということろもあり得る。

また、現職を退職してから転職活動を行う方についても、スケジュール管理には気をつけてもらいたい。退職後に転職活動を行うと、選考に参加できる日時も増えるという意味では、スケジュール管理は楽になる。だが、離職期間が長くなればなるほど、企業からは「ブランク期間」と判断されて書類選考通過率が悪化していく可能性もある。時間があると思って、ダラダラと過ごしていると痛い目にあうのだ。

退職後に転職活動を行う場合は、短期決戦を基本と考え、1〜3ヶ月程度で決めきるつもりで動いていくべきだ。企業を選びすぎた結果、ブランク期間が長くなって企業から敬遠されてしまっては本末転倒だ。

1−2.応募企業を極端に絞る

応募企業を極端に絞ることは、転職活動の失敗につながる可能性がある。

「環境をより良くしたい」と考えて転職活動を行っているのだから、応募企業にこだわりを持つことは確かに自然だ。だが、求人情報だけではその企業の全てを理解することはできない。

また、名が通っていない企業の中にも、優良企業は多くある。最初から応募企業を絞りすぎてしまうと、こういった企業との出会いは望めない。それに、一定数の企業に応募した方が、面接の回数も増えて、面接の練習にもなるだろう。

求人の内容から見て、明らかに自分の求める環境ではないような企業にまで応募する必要はないが、極端に対象を狭めて選択肢を減らすのはもったいない。

1−3.ハードルの高い求人に応募しない

ハードルの高い求人に”受からない”と決めつけて応募自体を避けるのも、転職活動の失敗につながりかねない。

確かに求人の内容を見て、求められているスキルが高いと、受からないのではないかと思うのは自然だ。しかし、受かるか受からないかを決めるのはあくまで企業だ。自分ではない。

それに、転職活動は”現在の環境をより良いものにしたい”という理由で始めているはずだ。であれば、多少背伸びをしてでも、ハードルの高い求人に応募した方がいい。

もちろん、自分の志向に全く合わない求人であれば応募する必要はない。だが、自分の志向に合っていて、入社したいと考えている企業であれば、ハードルが多少高くても挑戦すべきだ。いずれにせよ応募自体はタダなのだ。受かればラッキーだし、受からなければ縁がなかったというだけなのである。

1−4.無闇に応募しすぎてしまう

応募企業を絞り過ぎないほうがいい一方で、無闇に応募しすぎてしまうのも問題だ。特に、働きながら転職活動を行う方に当てはまる。

働きながら転職活動を行うと、転職活動に充てられる時間は考えている以上に限られてしまう。その限られた時間の中で面接などを受けに行くので、入社するつもりのない企業にまで応募してしまうと、時間だけが取られてしまう。面接の練習として応募するのはありだが、そうでないのであれば、スケジュールを調整できる範囲内で応募企業数を調整した方がいいだろう。

1−5.自分に合わない転職サービスを利用してしまう

転職活動を行う際、多くの方は転職サービスを利用することになるだろう。その際、自分に合った転職サービスを選ぶことが重要だ。

転職サービスによって取り扱っている求人数や求人の質は全く違う。また、サービス内容も異なる。

ここでポイントとなるのは、転職サービスは求人数が多ければ多いほどいいというわけではないということ。例えば、20代で実績・経験に自信がない方については、求人数が少なくとも、未経験求人の取扱を中心に行っており、サポート体制も充実しているような20代特化型転職エージェントが向いているだろう。逆に、実績に自信がある方については、サポートは最低限で求人数が多いほうが、転職の選択肢が幅広くなる。

また、転職サービスの利用は基本的に無料だ。いくつかのサービスに登録して、最終的に自分に合ったサービスに絞るという手もある。
参考記事:転職エージェントに複数登録する際の3つの選定ポイント

自分に合わない転職サービスを利用しても、思ったようなサービスを受けられなかったり、希望に合う求人を紹介されなかったりということもあるので、テキトウに決めないようにしよう。

2.面接編

転職活動を成功させるには、面接に通過することは必須だ。だが、面接に何度も落ちてしまう方には、共通した傾向がある。そこで、面接に通過するためにも、面接の失敗につながるポイントを紹介したい。

2−1.他責傾向が強い

面接で失敗するケースとしてよく見られるのが、”他責傾向”が強いことである。

転職の理由として、現職への不満があるのは当然のことだと思うが、それを前面に出してしまうと、「仕事において何事も他人のせいにしてしまう人間」と面接官に思われてしまう。しかし、現職の仕事を選んだのは少なくとも自分の意思であるはずだ。そのため、自分の責任もあるのだ。

現実として現職に問題があったとしても、面接の場でそれだけを言うのは絶対に避けるべきだ。現職の不満は、あくまで「辞める理由」を説明するために言うのに留めよう。

現職への不満よりも、「なぜ応募企業に入社したいのか」を面接官は聞きたいのであり、そちらのアピールがメインであることを意識に置いておこう。

2−2.企業研究を全くしない

働きながら転職活動を行うと、時間は限られてしまう。そのために、企業研究が後回しになる方が多い。だが、転職活動の選考に臨む際に、企業研究は最低限やっておくべき作業だ。

なぜかというと、転職活動では新卒就活の時と比べて、「企業においてどのような貢献・活躍ができるか」が問われるからだ。新卒の時は、まだ社会人経験もないため、仕事について無知でもある程度は許される。だが、社会人経験を経た転職活動では、それは許されない。

面接官も即戦力をできるだけ獲得したいと考えているのであるから、「企業に入って何がしたいか」が明確でない者を採用したいとは考えない。

時間があまりないのは仕方ないが、少なくとも企業のコーポレートサイトをしっかりと読み込んで、どのような事業を行っており、どのようなサービスを提供しているかは把握しなければいけない。
参考記事:企業研究のやりかた

2−3.志望理由が自分本位である

先で述べた話ともつながるが、志望理由が”自分本位”な方は、転職活動で失敗する可能性が高まる。

例えば、”年収が高い”・”残業が少ない”といった理由である。もちろん、これらの理由も志望理由とは言える。しかし、あえて面接官に伝えるような志望理由ではない。

年収が高くて、残業が少ないような企業はいくらでもある。面接官に伝えなければいけないのは、なぜ「その企業でなければいけないか」という点である。面接官の立場に立った上で、どのような志望理由が相手にとって納得感があるかを考えよう。
参考記事:志望動機のまとめ方

3.入社編

転職活動は内定が決まっても成功したとは限らない。なぜなら、その内定先が自分の志向に合っていなければ意味がないからである。入社してから「やっぱり前職の方がよかった」なんてことにならないように、企業への入社は慎重に検討しよう。

3−1.焦りで内定承諾してしまう

転職活動が長期化してくると、ついつい焦って、自分の志向に合わない企業の内定を承諾してしまうということもある。

特に、転職エージェントを利用している方は気をつけて欲しい。転職エージェントは、基本的に内定を無理矢理にでも承諾してもらうように説得をしてくる。なぜなら、転職エージェントは企業に人材を入社させないと売上が立たないからである。
参考記事:転職エージェント(人材紹介サービス)について

だが、納得していないにも関わらずなんとなく入社しても、またすぐに辞めたくなるはずだ。それでは、結局同じことの繰り返しになってしまう。

完全に満足のいく転職ができるとは限らないが、少なくとも「現職よりは格段に満足できる」というラインを設けた上で、内定承諾をしよう。人生における大きな決断なので、流れで決めてはいけない。

3−2.給与体系を理解していなかった

給与体系を理解せずに入社をするのも危険だ。

例えば、求人票に記載されている年収が、実は残業代が含まれた給与である場合もある。その実、入社してみるとあまり残業することはなく、結果的に求人票に記載されていた年収よりはるかに低くなるなんてこともある。

給与にどのような手当が含まれているのか、残業代は含まれているのか、しっかりと入社前に確認しておくべきだ。

3−3.社風を気にしていなかった

働く上で、社風は重要だ。

自身と考え方の合った企業で働ければ、ストレスなく楽しく働けるだろう。逆に言えば、社風の合わない企業で働くと、人間関係や考え方の面でストレスを抱えてしまう可能性がある。

年収などの条件面だけではなく、社内の雰囲気なども判断した上で、転職先は決めよう。

4.転職活動は失敗しても取り返しがつかなくなるものではない

以上、転職活動に失敗する原因をいくつか挙げさせてもらった。

ただ、”失敗”とは言っても、取り返しがつかなくなるものではない。別に転職に失敗したからといって、また転職をしなおせばいいだけである。

転職活動を行うと、時間とお金(交通費)はなくなってしまうが、致命的なことではない。転職活動を行っている間に、やはり現職に残った方がいいと判断すればそうすればいいし、転職先が自分に合わなくとも、最悪また転職をすればいいだけである。

できれば一度の転職で満足のいく結果を出して欲しいが、いつでも挽回はできるので、失敗したとしてもそれほど深刻にはならないでもらいたい。


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