総務への転職が難しい5つの理由!未経験から目指すポイントとは?


総務ポジションは転職先としてとにかく人気だ。

経理・法務といった専門知識が必要とされる職種に比べて取っつきやすく、ホワイトなイメージもあり、未経験者がこぞって応募をする激戦の職種なのだ。

そのため、総務への転職は決して容易ではない。そこで、このページでは総務への転職が難しい理由、そして未経験から転職する上でのポイントについて紹介したいと思う。

1.総務への転職が難しい5つの理由

総務への転職が難しいとはよく言われるが、なぜ難しいとされているのか?まずはその点について説明したい。

1−1.採用枠が少なく、応募者は多い

まず、総務の求人は採用枠が著しく少ない。1〜2名程度の少数採用であることがほとんどだ

これは自分が今勤めている会社の総務部門を思い浮かべれば理解しやすいだろう。営業は多いのに総務部門は少人数で運営されていることがほとんどではないだろうか?そもそも総務に限らず、経理や法務といった管理部門の職種は少数で運営される傾向にある。これは、管理部門が営業といった職種に対して会社の売上に直接的に関わる部門ではないからだ

会社の売上を上げたいと思う際に、営業の採用は行っても、総務の採用は行わないことは理解できるだろう。総務のポジションは、会社の規模が大きくなるにつれ処理しきれなくなる事務的な業務を吸収していくポジションであるため、その業務量に応じて少しずつ採用をしていくようなポジションなのだ。そのため、追加で採用するにしても少数しか採用は行われない

このように少人数の採用しか行われない総務のポジションだが、それに反して転職先としては大人気のポジションでもある。なぜなら、営業のように数字のプレッシャーがなく、比較的ホワイトな働き方ができるというイメージが強いからである。しかも、経理・法務のように専門知識が必要とされる職種に比べて取っつきやすいので、未経験者の応募も多い

つまり、総務のポジションは少ない採用枠を数多くの応募者と争わなければいけないという、超激戦の求人なのである。

1−2.総務は社内異動で賄うケースが多い

また、総務は経理・法務のような専門性を求められないために、社内異動でポジションを埋めてしまうケースが多い

特に営業に疲れた方が、社内での異動を希望した結果、空いている総務のポジションに異動してもらうというケースはよく聞く。実際に私が転職エージェントでキャリアアドバイザーとして働いていた際に、営業に疲れて転職を希望していたが、結果的に総務に異動することができて転職をやめたという例はときたま見かけることがあった。

しかも、企業側としても社内異動で埋めてしまえるのであれば、新たに採用をする手間も省けるし、人材の流出を防ぐこともできるというこで、一石二鳥だったりもする。そのため、そもそも総務のポジションが求人として表に出てくることも少なくなってしまうのだ

ただでさえ採用枠が少ない総務だが、それに加えて求人すらほとんどないというのが現実である。

1−3.一定規模以上の組織でないと総務専門のポジション自体がない

さらに、総務を専門としたポジション自体、実は一定規模以上の組織でないとそもそも存在しないことが多い

先程も言ったように、総務というのは組織規模が大きくなるにつれ発生する処理しきれい事務的業務を吸収するためのポジションである。そのため、処理しきれないほどの事務的作業が発生するような規模の組織でないと、そもそも総務専門で社員を雇う必要がないのである。

そのため、小さい規模の会社で総務専門の社員を雇うことはほとんどなく、求人の少なさに拍車がかかるのである。

1−4.総務で働いている方は中々辞めないので欠員募集が少ない

しかも、総務のポジションは中々空きが出ない。というのも、ノルマのプレッシャーがなく、ホワイトな環境で働ける傾向にあるため、総務が嫌になって辞めるという方が少ないからだ

ただでさ増員での募集がされることが少ない総務だが、それに加えて欠員補充の機会もそれほどない。しつこいようだが、このことによりさらに求人が表に出てくることがなくなる。

1−5.専門業務を含む総務ポジションだと、経験者が優遇される

総務と一口に言っても、実は業務範囲は企業によって大きく異なる。企業によっては、総務が経理・法務業務を行っていることもある。

このように専門業務を含む総務ポジションの求人の場合は、当然その専門業務の経験を持っている経験者が優遇される。となると、経験者と戦っていかなければいけなくなり、採用されるハードルは高くなるのである

2.総務への転職は未経験から可能か?

このように総務への転職が難しい理由は、そもそもの採用枠が少なく、求人も少ないためである。それなのに、応募者も多いので、とにかく激戦

こう聞くと未経験で総務を目指すのは不可能のように思えてくるが、結論から言うと経理・法務といった管理部門求人と比べると、総務は比較的未経験から目指せるチャンスがある職種である。その理由について説明したい。

2−1.専門知識が必要とされるわけではないので、未経験でも募集はある

経理・法務の業務も行うような総務ポジションは別だが、そうでない総務ポジションであれば、専門知識が必要とされるわけではないため、未経験からの総務募集は意外とある。もちろん、そもそもの求人数・採用枠が少ないという前提の上ではあるが。

ただ、総務未経験だからといって、諦める必要がないのが総務ポジションの特徴である。

2−2.コミュニケーション力が重視されるので、経験者と戦う余地がある

では、総務経験者と未経験者だとどちらが優遇されるか?

もちろん総務経験は評価されるが、総務自体が高度な専門性を求められる職種でないため、未経験からでもキャッチアップがしやすく、経理・法務といった管理部門と比べて総務経験があるかどうかは採用に影響しない。そのため、未経験からでもチャレンジがしやすい。

どちらかというと総務で評価されるのはコミュニケーション力だ。総務という仕事は、他の社員が働きやすい環境を整える仕事であるため、社員の意見を聞いたりすることが重要である。そのため、コミュニケーション力が高く、周りに気を配れる方が評価される傾向にあり、その能力さえ高ければ未経験からでも採用してもらえることは少なくない。

もちろん、経理・法務といった専門業務もカバーするような総務ポジションは別だが、そうでない場合はコミュニケーション力が重視されるということを頭に入れておこう。

3.未経験から総務になるポイント

それでは、未経験から総務になるためにはどうすればいいか?まず初めてに言っておきたいのは、総務はとにかく求人数・採用枠が少ないので、目指すのはすごく大変だということである。そのため、総務を目指せる機会を見つけたら、それに飛びつくべきであり、あらゆる可能性を模索した方がいいのである。

3−1.転職ではなく社内異動を目指す

まず、総務になりたいのであれば、その方法は転職だけではないということを憶えておこう。

先程も言ったように、総務のポジションは社内異動で埋めるケースが多い。そのため、もし社内で総務ポジションで空きが発生しているのであれば、無理に転職を目指さずに、まずは社内異動を申し出た方がいい

企業としても空きポジションを採用活動で埋めるよりは、社内異動で埋めた方が手っ取り早い。そのこともあり、社内異動が通るケースは決して少なくない。社内異動が受け入れられない場合に転職を検討してもいいだろう。もちろん、転職活動と並行して社内異動を目指すという方法もある。

3−2.大手から中小まで幅広く求人を探す

また、しつこいほど言っているが総務の求人はとにかく少ない。そのため、「大手がいい」と言ったこだわりは捨て去らなければいけない。

むしろ大手であればなおのこと社内異動でポジションを埋めてしまうことができるので、チャンスは少ないだろう。中小・ベンチャー企業まで幅広く求人を探して、選択肢を広くしておくことが必須である

3−3.求人を見つけたら即応募する

総務の求人は世に出た瞬間、応募が殺到する。私自身、転職エージェントでキャリアアドバイザーとして働いているが、総務のポジションは本当に1〜2日で応募者が何十人も集まってくる。採用枠が1名でもそのような状況である。

そして、応募者が一定数集まると、企業は募集を一時停止することが多い。そのため、総務のポジションは応募を検討している暇などない。見つけた瞬間に応募しないと、あっという間に求人がなくなってしまう。

総務求人は見つけたら即応募が鉄則だ

3−4.簿記や法律関係の資格を取得する

総務の求人の中には、経理や法務の業務も行う求人もある。そういった求人の場合は、経理・法務知識が必要とされる。そのため、簿記や法律関係の資格を取得することで、受けられる求人の幅は広げられる。

ただ、求人の幅を広げられるという程度であり、そもそも総務はコミュニケーションが重視されるポジションなので、必須ではない。あくまで余力があればという程度に考えておけばいいだろう。資格の取得に時間を割くよりは、総務の求人を見つけた瞬間に応募していくことのほうが優先であることは憶えておこう。

3−5.多くの転職エージェントに登録しておく

総務を目指すのであればたくさんの転職エージェントに登録することも重要だ

通常であれば、多くの転職エージェントにむやみに登録することはおすすめしないのだが、総務の求人はとにかく数が少ないので、求人数を担保するためにも複数の転職エージェントに登録した方がいいのである。

大手の転職エージェントでさえ、総務の求人はそれほど多くない。中小転職エージェントとなると1〜2件しかないということもある。だが、塵も積もれば山となるの考えで、その少ない求人を多くの転職エージェントに登録しておくことで、確実に応募していくことが重要となる。

3−6.20代のうちに転職する

また、未経験から総務を目指すのであれば20代のうちがラストチャンスだと思っておこう。

特に総務の未経験OKポジションで多いのが、中小企業が新たに総務のポジションを設けて採用を行う場合だ。この場合は、長く会社で働いて総務周りのことを全て任していきたいという期待を持って募集していることが多いので、20代が求められる。

未経験でOKというからには若手を求めるのは必然で、そうでないのであれば経験者の方がいいに決まっているのは分かるだろう。30代で未経験から総務を目指すというのはあまり現実的ではない。

4.未経験から総務を目指すなら、今より条件が悪くなることは覚悟しておこう

ちなみに、未経験から総務を目指すのであれば、現在よりも年収などの条件が悪くなることは覚悟しておこう。

総務自体が専門性を求められる職種でなく、営業のように企業の売上に直結する部門ではないため、それほど高条件での求人はない。特に未経験での募集となるとなおのことだ。

5.総務の転職におすすめの転職エージェント

それでは、最後に総務の転職におすすめの転職エージェントを紹介したい。経験者・未経験者によっておすすめの転職エージェントは変わるので、その点は注意しておこう。

5−1.MS-Japan(経験者におすすめ)

Ms-Japan

Ms-Japan

MS-Japan』は管理部門に特化した転職エージェントである。

管理部門に特化しているだけあり、総務の求人は多く、求人の募集対象年齢も20〜40歳以上と幅広いのも特徴。経験者は特に使っておきたい転職エージェントである。一方で、未経験には適しているとは言えない。

経験者であれば登録必須の転職エージェントとしておすすめだ。

5−2.JACリクルートメント(経験者・英語ができる方におすすめ)

JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント』は外資系の転職に強い転職エージェントであり、管理部門の求人も多く扱っている。

経験者向けの転職エージェントであるが、もしTOEIC800点以上を持っているなど、高い英語能力を持っているのであれば総務未経験からでもチャレンジできるチャンスはある。ただ、ハイクラス求人が多いため、ある程度の実績を持っているか英語力が高いなど、アピールポイントがなければ紹介できる求人がないことに注意が必要。

5−3.リクルートエージェント(万人におすすめ)

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント』は業界No.1の転職エージェントで、求人数がとにかく多い。

圧倒的な求人数を保有しており、経験者・未経験者双方向けの総務求人を取り扱っているのが特徴。総務への求人を目指すのであれば、登録必須の転職エージェントだ。

5−4.DODA(万人におすすめ)

DODA

DODA

DODA』はリクルートエージェントに次ぐ業界大手の転職エージェントである。

総務の求人はとにかく少ないので、リクルートエージェントですら十分に求人数を担保できない可能性がある。そのため、DODAにも登録しておくことで、選択肢の幅を広げる必要がある。

5−5.マイナビエージェント(20代未経験者におすすめ)

マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビ』は大手マイナビが運営する転職エージェント。

リクルートエージェント・DODAと比べて求人数は劣るが、20代向けの未経験求人を扱っているので、隠れた穴場求人を見つけ出すことが可能だ。また、サポート体制は力を入れているため、未経験からの転職が不安な方も安心できる。一方で、経験者の方にとっては必須ではない。

5−6.type転職エージェント(20代未経験者におすすめ)

type転職エージェント

type転職エージェント

type転職エージェント』は@typeで有名なキャリアデザインセンターが運営する転職エージェント。

求人数は期待できないが、何度も言っているように総務の求人は少ないため、なるべく多くの転職エージェントに登録しておく必要がある。20代に向けた未経験者OKの求人を扱っている可能性があり、マイナビエージェント同様に穴場求人に出会える可能性がある。一方で、こちらも経験者であれば無理に登録する必要はない。

5−7.アイデムスマートエージェント(20代未経験者におすすめ)

アイデムスマートエージェント

アイデムスマートエージェント

アイデムスマートエージェント』は40年以上の歴史を持つアイデムによって運営される転職エージェントだ。

求人数は決して多くはないが、きめ細やかなサポートと20代に向けた求人を扱っているのが特徴だ。こちらも未経験の方が、穴場総務求人を見つけるために登録することをおすすめしたい。

6.まとめ

しつこいようだが、総務の求人数・採用枠は本当に少なく、その割に超人気なので転職を成功させるのは本当に大変だ。未経験からでもチャレンジする余地があるとはいえ、本気で総務を目指すのであれば大苦戦は覚悟しておこう。

ちなみに、転職エージェントで働いている身としては、個人的に総務だけに絞って転職活動をすることはおすすめできない。総務を目指すと、求人があまりにないためいつまでたっても転職できない可能性があるからだ。

それでも総務を目指したいのであれば、まず未経験者はなるべく多くの転職エージェントに登録しよう。上で紹介した、MS-JapanとJACリクルートメント以外は全て登録しておこう。

逆に経験者であれば、MS-Japan・リクルートエージェント・DODAに登録し、さらに英語にも自信があればJACリクルートメントにも登録しておくといいだろう。

総務の転職はとにかく戦略が大事だ。求人を見つけたら即応募を徹底し、あらゆる選択肢を逃さないように行動しよう。


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