“就職活動”と”転職活動”の違い


“就職活動”と考え方の異なる”転職活動”

“就職活動”とは、職業に就くための活動を総称するので、”転職活動”もこの中に含まれますが、今回は狭義に”新卒の就職活動”という意味で捉えたいと思います。

新卒の就職活動と転職活動は多くの点で似通っています。自己分析・業界研究・職種研究・企業研究はいずれの場合でも準備として行うことを推奨されていますし、履歴書を作成して面接に臨んで内定を目指す流れも同じです。

このように考えると、特に就職活動と転職活動の間に違いはないように思われます。それでは、転職活動も就職活動の時と同じような考え方で進めればいいのだろうか?

答えはNOである。

表面上は大きな違いのない就職活動と転職活動ですが、同じ考え方で進めてしまうと失敗してしまう可能性が高いです。そこで、就職活動と転職活動の間にどのような違いがあり、その違いによりどのような進め方を行うべきかについて説明します。

社会人経験の有無という大きな違い

就職活動と転職活動を行っているあなたとでは、根本的に異なる点があります。

それは、社会人経験の有無です。

学校を卒業後、定職に就かずフリーターもしくはニートとして活動していたとしても、立場が学生ではなくなったという点で、やはり根本的に異なります。

しかし、人間自体が変わったわけでもない。社会人経験の有無だけで、転職活動と就職活動のやり方に違いが出るようには思えないかもしれません。でも、社会人経験の有無というのは、企業の採用担当からしたら、決定的な違いです。

新卒採用の時には、学生時代に行ってきた活動、修めた学問、仕事への熱意、適性、といった部分が採用担当から評価されます。まだ社会人経験がないため、それぞれの学生によってアピールの方法も異なってくるでしょう。

一方で、転職活動はどうでしょう。仕事への熱意や適性といった部分は同様に評価されます。だが、それ以上に重視されるのは、職務能力です。象徴的なのが、新卒の就職活動時にはなかった”職務経歴書”の存在でしょう。

企業が中途採用に期待するのは即戦力であることです。新卒採用であればポテンシャルを重視して、これから育成すればいいと考えますが、中途採用に対しては育成は極力省きたいのです。

となると、転職活動では、”戦力になる”ということを採用担当にアピールしなければいけない。そのためには、前職での実績を基に、志望する企業でどのような経験・スキルを活かすことができるのかをまとめなければいけません。

このように、新卒の就職活動と異なり、転職活動では社会人経験を経ているという前提の基、職務能力を意識して自己PRを行っていかなければいけません。

孤独な戦い

また、就職活動は転職活動と比べて”孤独な戦い”であるとも言えます。

就職活動はスケジュールが決まっており、就職希望者が全員同じようなスケジュールで動きます。そのため、周りに相談できる人も多い。大学の友人、就活で知り合った人、キャリアセンターなど豊富です。

企業の方も、数の多い就職生に対して、就職フェアへの出展や企業説明会の開催などを行い、情報発信に積極的です。面接も集団面接で一括で行うことも多々あります。

一方転職については、人の動きが集中する時期はあるものの、スケジュールが特段決まっているわけでもないので、個々によって動き方が異なります。必然、自分が転職したい時期に転職活動を行うことになるので、自分一人で戦っていくことになります。相談するとなるとエージェントかハローワークくらいです。でも、就職活動の時とは異なり、親しい間柄というわけではありません。

転職フェアもありますが、就職フェアよりは多くありません。そのため、企業に関する情報は自力で収集していくことになります。面接は個人面接が主流です。

転職活動は自分一人で戦う”孤独な戦い”のため、自分自身で能動的に動いていく必要がありますし、自分自身でモチベーションをコントロールし、スケジュールを管理しなければいけません。

就職活動の時とは違い、フェアに誘ってくれるような友人が周りにいるわけではないのです。

その点を意識して、転職活動を進めていきましょう。

その他諸々の違い

以上が就職活動と転職活動の大きな違いですが、その他にも細かい違いは多々あります。

就職活動では、4月入社を目指して決まったスケジュールに向かった動いているのに対して、転職活動は求人があればいつ動いても構いません。

選考の期間についても、じっくりと1~3ヶ月程度かかる就職活動と異なり、転職活動は1ヶ月程度という短期間で進めていくことになります。

また、現職を退職しない限り、仕事をしながら行う転職活動は十分に時間を取れません。そのため、限られた時間の中で効率的に活動を進めていくことが望ましいです。

就職活動と転職活動は似ているようで、異なる点が多々あります。何より社会人経験の有無という点で、採用担当者の視点が根本的に異なることが一番大きな違いです。この違いを意識して転職活動を進めていくことが重要ですので、就職活動と転職活動の違いについては把握しておきましょう。


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