ユーザーフレンドリーなUIが特徴、『アデコUSA』のウェブサイト|海外人材サービス研究

アデコUSAウェブサイト

現在(2016年)総合人材サービス企業で世界第1位の売上高を誇るのは、スイスに本社を置くアデコである。世界60カ国以上で人材サービスを展開しており、その中には日本も含まれる。赤のイメージカラーで知られており、ロゴに見憶えのある方は少なくないだろう。

今回はこのように世界中でサービスを展開するアデコの、アメリカ合衆国におけるウェブサイトについて紹介をしたい。同じアデコでも、日本版とアメリカ合衆国版のウェブサイトは全く異なる。アデコUSAのウェブサイトを通して、海外人材サービスのウェブサイトがどのように日本の人材ウェブサイトと異なるかを分析していきたいと思う。

1.日本とアメリカで全く異なるアデコのサイト

まず、日本とアメリカのアデコサイトを見比べてみよう。

こちらが、アデコの日本版ウェブサイトだ。トップページにおける情報量が多いのが特徴だ。

メインビジュアルはアデコのサービスをスライドショー形式で紹介。その下ではお仕事の検索が出来るようになっており、ページ下部にはバナーが複数貼られている。

一方で、次がアデコのアメリカ版ウェブサイトだ。

大分印象が異なる。アデコカラーである赤を全面に押し出し、画面目一杯を使ったデザインが特徴だ。

全体的に文字を大きくしており、余分の情報は削ぎ落とし・整理されている。結果として、直観的にサイトを操作できるようになっている。

サイトは当然全て英語で書かれているが、それにも関わらず日本人の私でもどこに何の情報があるのか理解できる。

2.インパクトのあるUIで直観操作

個人的にはかなり使いやすいアデコUSAのウェブサイトだが、実はアデコUSA当人達も、自分たちのサイトは使いやすいと考えているみたいだ。

こちらのページは、アデコUSA内の特設ページなのだが、ウェブサイトがどのようなコンセプトで制作されたかについて書かれている。特に、アデコUSAユーザーの声を基にウェブサイトを使いやすくしたということが強調されている。

それでは、具体的にどのような点が使いやすいかについて以下で紹介したい。

2−1.情報が整理されている

アデコUSAのウェブサイトの特徴として、既に述べているが、無駄な情報が削ぎ落とされていて整理されている点が挙げられる。

グローバルナビゲーションはサービス利用法・求人検索・コンテンツページの3種類の動線しかない。ナビゲーションが多すぎて、どこから見ていいか分からないサイトもあるが、アデコUSAのサイトはこの点明確だ。

初訪問ユーザーでも迷わずにサイトを回遊していくことができるはずだ。

2−2.情報の強弱が明確

次に、情報の強弱について注目したい。アデコUSAのウェブサイトでは、情報の強弱が明確だ。

情報の強弱

情報の強弱

ユーザーはウェブサイトの全ての情報を読んでくれるわけではない。むしろ、斜めに流し読みするユーザーの方が多いだろう。そのため、ユーザーの目に特に入れたい情報は他の情報と比べて目立たせなければいけない。

その点、アデコUSAのウェブサイトでは、各見出しの文字サイズや文字色を調整することにより、情報に強弱をつけている。また、同じページ内でも、セクションによって背景色を変更することによって、情報に強弱をつけている。

情報の強弱がつけられていると、サイト内のどの部分から見ていけばいいのかが分かりやすくなるため、ユーザーにとっても親切だ。

2−3.効果的にアイコンを使用

アデコUSAのウェブサイトでは、随所にアイコンが使用されている。

アイコンの利用

アイコンの使用

アイコンがあることにより、文字を読まなくてもリンクの挙動が予想できるようになり、直観的な操作が可能となる。また、先程も述べたような情報の強弱をつけるためにも、アイコンは一役買っている。

それに、文字だけのサイトと、イラストや画像が使われているサイトを比べれば、多くの方にとって後者の方が読みやすいだろう。

職種検索

職種検索

ユーザーの多くが利用することが考えられる、職種の検索機能においてもアイコンは活用されている。ユーザーの利用頻度が高い求人検索において、ユーザーの使いやすさに配慮した作りは流石である。

2−4.かんたん申し込み

アデコUSAの使いやすさが際立つ点は、サービスの申し込みフォームだ。申し込みフォームで多くの情報を入力させられて面倒を感じてきた方は少なくないだろう。

申し込みフォーム

申し込みフォーム

だが、アデコUSAの申し込みは簡単。「メールアドレス・パスワード作成」→「支店選択」→「職務経歴入力」の3ステップで完了する。

支店選択

支店選択

職歴入力

職歴入力

職歴入力欄も入力項目数は少なく、シンプル。人材サービスに登録する際、入力項目が多くて嫌になった方も少なくはないだろう。その点、アデコUSAの申し込みフォームは最低限に抑えているという印象だ。

2−5.インフォグラフィックスを使用したコンテンツ

アデコUSAのウェブサイト内には、「Resources」という名のコンテンツページがある。求職者にとってのお役立ち情報が集められているようなページだ。

お役立ちコンテンツ

お役立ちコンテンツ

このコンテンツで目を引くのが、インフォグラフィックスの多用だ。

インフォグラフィックスを使用したコンテンツ

インフォグラフィックスを使用したコンテンツ

インフォグラフィックスを効果的に使用することにより、ユーザーが楽しみながらコンテンツを読んでいくことができるのが特徴だ。

こういった点でも、ユーザーを意識したサイトの作りが見られる。ちなみに、このページとは別に、アデコUSAにはブログページも設けられている。しかも、更新頻度が高い。積極的な情報発信を心掛けていることが窺える。

3.まとめ

以上、アデコUSAのウェブサイトについて紹介をした。

アデコUSAのウェブサイトは、ユーザーにとって使いやすいサイトを追求したことがよく分かるサイトだと感じる。特に、無駄な情報を削ぎ落としている点が個人的に使いやすい。

日本の人材サービスは、今でもポータルサイト的な作りがなされていることがあるが、情報量が多すぎてどこに何の情報があるのか分かりにくいという印象を受ける。

その点、アデコUSAのウェブサイトは、ユーザーの視点を意識しているという点で、参考になるポイントは多そうである。


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