経理への未経験転職が難しい3つの理由


管理部門(バックオフィス)の求人は中途市場で人気だ。中でも、経理は業務がイメージしやすいためか特に目指す方が多い。

例えば、営業に疲れた方のキャリアチェンジ。また、事務系職種を目指しているものの、一般事務よりも専門性の高い知識を身につけていきたい方など。様々な方が経理職を目指す。

だが、経理に限らず管理部門の求人はいつだって人気だ。そのため、未経験から挑戦していくことは決して容易ではない。そのため、このページでは経理への転職が難しい理由、そして目指す上でのポイントについて紹介していきたいと思う。

1.経理への転職が難しい3つの理由

それではまず、経理への転職が難しい3つの理由を説明していきたい。

1−1.採用枠は少なく、応募者は多い

経理の採用は1〜2名程度の少数枠で行われることがほとんどである。現在自分が勤めている企業の部署構成をイメージするとわかりやすいが、管理部門は基本的に営業などの直接部門と比べて少数で運営される。そのため、追加での採用を行うとしても少人数となるのだ。しかも、ノルマのプレッシャーがなく、繁忙期以外は残業が少ないので働きやすいことが多い。そのこともあり、欠員が発生しにくいポジションであり、市場に求人が出回ることが少ない。
※とはいえ、少数だからこそ激務となることもある。安易に残業が少ないというイメージは持たない方がいい。

一方でやはり経理の人気は高い。特に営業に疲れた方がキャリアチェンジとして目指す場合が多い。ノルマのプレッシャーがないが、専門性を身につけることで市場価値を高められるという点が魅力なのだろう。

たしかに経理は専門性を身につけられる点で魅力なのだが、そのことが原因で採用枠に対する応募者が多くなるという供給過多の状況に陥りやすい。現実、経理の有効求人倍率は0.62(平成29年6月)という買い手市場だ。一般事務と比べるとまだマシだが、それでも営業販売などと比べると圧倒的に受かりにくい職種となる。

1−2.専門知識が前提とされる業務である

また、経理は専門知識が前提とされる業務である。そのこともあり、企業側は採用に慎重になる。採用してから、「実は数字に弱かった」ということが判明しては取り返しがつかないからだ。しかも、経理部門は少人数で運営されるので、丁寧な研修も行えない。戦力になるまでゆっくりと育てる余裕も企業側にはないのである。

一般事務であれば、未経験だとしてもキャラ採用はあり得る。だが、経理はいくらキャクターが良くてもある程度の適性を感じることができなければ、企業も安易には採用ができない。

一方で専門知識があるだけでも難しい。なぜなら経理は社内折衝が求められる場面が多く、周囲と上手く関係性を築けるコミュニケーション力が必要となるからだ。

1−3.経験者と戦わなければいけない

経理の採用枠が少なく応募者が多いことは前述した通りだが、その応募者の中には経験者も含まれる。経験者でなくとも簿記を取得している者も多くいる。そのため、企業も採用するにあたって”選べる立場”となる。全く経理への縁がない未経験者が転職に苦戦する理由はこの点にある。

2.未経験から経理を目指す上での3つのポイント

以上のように、未経験から経理に転職することは決して簡単ではない。だが、不可能であるわけでもない。そこで、以下では未経験から経理を目指す上でのポイントについて説明したい。

2−1.簿記を取得する

簿記の取得を応募資格にしている経理の求人は多い。業務において必要とされる知識であるから当然のことだろう。もちろん、簿記がなくとも応募できる求人も探せばあるが、選択肢が大幅に少なくなることは間違いない。また、ただでさえ応募者が多い求人なので、例え未経験OK求人だとしてもせめて簿記くらい取得しておかないと、他の応募者との差別化が難しいだろう。

そのため、未経験から経理を目指すのであれば、せめて簿記3級の取得はしておきたい。ただ、簿記3級の取得者は決して少なくないので、よりアピールするのであれば簿記2級を持っているのがベストだ。なお、簿記1級はアピールにはなるものの、取得難易度を考えると、その苦労に見合った効果を得られないので目指す必要はないだろう。

もし簿記を取得していない場合でも、取得に向けて勉強中であることのアピールは最低限必要だ。

2−2.転職ではなく異動を申し込んでみる

いっそのこと転職ではなく、現職の部署異動で経理を目指すのも一つの手だ。

企業からしても、外部から全くの未経験者を採用するよりは、社内の事情をわかっている者を部署異動で経理にさせた方がメリットは大きい。もちろん、あくまで経理部門で人員補充のニーズがあればの場合だが、試してみる価値はある。

2−3.大手から中小まで幅広く求人を見る

経理の求人を探す際に重要なのは、大手から中小企業まで幅広い求人を見ていくことだ。

大手企業の経理部門は間違いなく応募が殺到するため、未経験から採用されることはかなり難しいだろう。しかも、大手の経理求人はそもそもの応募ハードルを高く設定されていることが多い。大体の求人で実務経験を求められ、そうでなくとも簿記の取得は応募資格として求められるだろう。

そのため、中小企業の経理求人まで選択肢を広げていかないと、未経験から経理を目指すことは難しいだろう。中小企業だとしても経理求人は人気なので、とにかく幅を広げる意識で求人を探していこう。

3.未経験から経理を目指すなら、条件が今より悪くなることを覚悟しよう

未経験から経理を目指す場合に覚悟しておかなければいけないのは、給与面などの条件が現職より悪くなることだ。なぜなら、条件の良い求人については、ほぼほぼ経験者採用となるからだ。

未経験で経理の採用が行われる場合は、何かしら応募が集まらない理由がある。例えば給与が低めだったり、給与が高くとも勤務地が僻地であったりなどの理由である。何もかも全て揃っている経理求人に未経験で採用される例はかなり少ない。この点が採用枠の多い営業などとの違いである。

4.経理の転職におすすめの転職エージェント

それでは、最後に経理の転職におすすめの転職エージェントを紹介したいと思う。

4−1.type転職エージェント

type転職エージェント

type転職エージェント

type転職エージェント』は@typeで知られるキャリアデザインセンターが運営する転職エージェントである。

求人数は大手のリクルートエージェントやDODAと比べて少ないが、若手の転職に力を入れており、未経験OKの経理求人をピンポイントで紹介してもらえるという強みがある。また、サポートも丁寧であり、未経験から経理に転職する上でのポイントについても紹介してもらえる。

一方で、経理経験者からすると魅力的な求人は多いとは言えない。そのため、経験者であれば大手転職エージェント、もしくは管理部門特化型の転職エージェントを利用するべきだろう。

未経験から経理にチャレンジしていきたい方におすすめの転職エージェントだ。

4−2.DODA

DODA

DODA

DODA』はパーソルキャリアが運営する業界最大手級の転職エージェントである。

特筆すべきはその求人数と求人の質だ。経験者だろうと未経験者だろうと、お望みの求人を探すことは必ずできるはずだ。一方で、type転職エージェントほどマンツーマンでのフォローをしてくれるわけではない。決してサポートが充実していないわけではないのだが、大手の弊害としてどうしても一人あたりの転職希望者に注力できる度合いは落ちてしまう。

ただ、求人数の担保のためには必ず登録しておきたいエージェントだ。

4−3.MS-Japan

Ms-Japan

Ms-Japan

Ms-Japan』は管理部門に特化した転職エージェントである。

管理部門に特化しているだけあり、経理の求人は多く、求人の募集対象年齢も20〜40歳以上と幅広いのも特徴。経験者は特に使っておきたい転職エージェントである。一方で、未経験には適しているとは言えない。

経験者であれば登録必須の転職エージェントとしておすすめだ。

5.まとめ

以上のように未経験から経理に転職することは決して容易ではない。だが、ポイントを押さえておけば不可能ではない。

忘れないでもらいたいのは、経理求人が人気であることだ。人気ということは、その他の応募者より優れていることをアピールする必要性があるということだ。専門性の高い経理職なので、簿記を取得しているか、せめて簿記を勉強していくという意欲を見せていかなければ、未経験から経理になることはできないだろう。

もしこれから経理を目指すのであれば、簿記の本を買って今からでも勉強していこうという意思は持っておこう。


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